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2025.01.09 会長の時間
山本会長
クリスマスイブ

今日は楽しいクリスマスイブ。クリスチャンでもない人がキリストさまの生誕祭を祝うのもおかしな話ですが、子供の頃から朝起きたらサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるとワクワクしていました。今のお子さんたちも大人もみんなプレゼントは嬉しいものですよね。もう一つイブの楽しみはクリスマスケーキをみんなで食べるという事でしょう。外国では七面鳥の丸焼きとケーキの様ですが、日本ではケンタッキーのフライドチキンとケーキが手ごろなメニューでしょうか。

それでクリスマスの後は虫歯の子が多くなり歯医者が儲かるという筋書きが出来ているのですが、「なぜケーキを食べると虫歯になるのか?」というのが今日の卓話のテーマです。

虫歯を造るのはミュータンス菌という細菌だという事は今の歯科医は常識として知っていますが、その成り立ちや経緯がハッキリしてきたのはこの30年か40年前の事です。意外でしょうけどごく最近の事なのです。歯にくっついたケーキの残りの糖分に唾液の酸が付き、デキストランというネバネバとしたプラークになり、その中でミュータンス菌が増殖し歯の表面のエナメル質を溶かして穴をあけます。そこから虫歯はどんどん進行して穴が深くなり、神経に近くなると痛みが出てきます。虫歯が浅い時は冷たい水やビールがしみる様になりますが、その時は金属やレジンで穴を埋めてそれ以上虫歯が進行しないように処置をします。熱いものがしみる様になると神経が侵されている疑いが出てきます。なるべく神経は取らない方が歯の寿命は長く保てますが、あまり痛みが続くのは苦痛ですから、仕方なく神経を取って治療します。神経を取ったから歯がなくなるわけではないのですが、空洞になった神経の穴を樹脂で埋め土台を立てて冠をかぶせるという、手間のかかる難しい治療をしないといけません。

食事やケーキを食べた後、ミュータンス菌を増やさないためには早めに歯を磨くことです。外出先で歯が磨けない時はうがいをするだけでも菌の増殖を抑えることは出来ます。うがいもできないときは繊維性の強いキャベツや野菜を食べてお茶を飲んで歯の表面の菌を洗い流すようにすると良いでしょう。ミュータンス菌は細菌ですから感染します。お母さんが自分の使ったスプーンで子供に食物をあたえると親の菌を子供に移すことになります。また虫歯がある人とキスをするとミュータンス菌もウツリます。キスをするときは相手の口の中をのぞいて虫歯がないか確認してからしましょう。

クリスマスは家族で美味しいケーキを食べて楽しい夜をお過ごしください。ただし寝る前には必ず歯を磨きましょう。そのまま眠るとサンタクロースが虫歯のプレゼントをもってきてくれます。

Merry Christmas!

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