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2019.07.30 会長の時間
三又会長

今回は昨年開業50年を迎え、次の50年へ歩みはじめた霞ヶ関ビルの話をしたいと思います。

霞ヶ関ビルは地上36階、地下3階、高さ147mの日本初の本格的超高層ビルです。竣工した1968年の時点で、市街地建築物法で定めた高さ制限の31mを超えた建物としてホテルニューオータニの60mや、ホテルエンパイアの77mが建っていましたが、縦長のプロポーションの大規模建築という意味で、その後の大都市に数多く実現して行く超高層ビルを先導したのはこの霞ヶ関ビルと言われています。鹿島建設と三井建設のジョイントベンチャーで造られた霞ヶ関ビルには建設工事のプロセスを追った「超高層のあけぼの」と言う映画があります。この時代、大手建設会社は主要な工事では必ずと言って良いほどその様子を記録した短編映画を製作していました。このビルを施工した鹿島建設は、短編映画の製作に特に熱心で映画製作の子会社を設立してしまったほどです。当然このビルでの建設記録映画を作っていますが、その配役は本格的で建設会社、不動産、設計事務所などの配役を、現場雑用役として伴淳三郎、現場所長役を池部良、構造設計役に木村功、その妻役に佐久間良子、工事部長役に丹波哲郎、8代目三井不動産会長役に松本幸四郎らを起用しての長編の劇場公開映画まで製作しています。皆さんは建設ドキュメントの映画といえば黒部ダムの実現過程を描いた、石原裕次郎主演の「黒部の太陽」が思い浮かぶと思いますが、この「超高層のあけぼの」は主役が余りはっきりしないにもかかわらず邦画映画興行としては2位のヒットでした。様々な難解を解決しながら超高層ビルを実現する技術者達が、活躍するヒーローとして一般の人々から認められていたという事でしょうか?この映画製作が決定されたのは霞ヶ関ビルを竣工する直前でした。どのように撮影したのでしょうか。その時に建設中だった東京浜松町の世界貿易センターを現場と見立て、役者を上がらせて撮影されたようです。

この霞ヶ関ビルは、その後も多くの映画作品で扱われています。例えば元祖ウルトラマンの撮影で霞ヶ関ビルの模型が登場しますし、アクションドラマのキイハンターではタイトルバックにこのビルが使われています。それまでの建築物は怪獣ものの映画では見下ろされる存在でしたが、身長50mの初代ゴジラが初めて見上げる建物としても現れています。

竣工して50年が過ぎて周りには別の超高層ビルが何棟も建っている為、今では余り高さなど気にならない存在になっていますが、それこそがこの建物がもたらすブレークスルーの大きさを物語っているのかなと思います。

昨今の建築は50年も経つと建て替えで解体されてしまう事が多いようです。そんな中、このビルの内部については大規模なリニューアルを繰り返し、竣工時と異なったデザインのようですが、外観はほぼそのままのデザインであり、当時の設計者は嬉しいだろうと思います。

大分でも先月、21年着工予定で大分駅前北口に県内最高の高さとなる29階建てと、18階建ての高層ビル建設の発表がありましたが、50年後の姿が楽しみです。

さて来週はガバナー、ガバナー補佐の公式訪問です。沢山の会員の皆さんの参加を宜しくお願い致します。

本日も例会に参加して頂きありがとうございます。

 
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